2011/06/26

韓国大使館前で逆水曜デモ?



[BU]

日本の保守系市民団体が、韓国の「慰安婦問題の碑」計画に対して抗議の声を上げている(動画その1)。場所は東京の韓国大使館前。これは逆水曜デモか?主張としては、オーソドックス。手を変え品を変えといった印象のある韓国側と日本の進歩派のアピールに比べ、日本の保守系の主張は、良く言えば一貫している、悪く言えば十年一日で工夫が足りない(吉田証言は、現在では韓国でも相手にされていない)。

なぜ被害者たちは戦後25年以上訴え出なかったのか(5:10)?これには糾弾派の言い分にも一理ある。女性が訴えられる雰囲気ではなかった、というのも事実の一部には違いない。実際、朝鮮戦争の際の慰安婦として、あるいは米軍基地村の(国策)売春婦として搾取された人々(写真左)は表立って訴えることが出来ないでいる。そしてその事に触れようとしないが故に、自分は挺対協とそれを支持する日本の「良心的市民」に対して懐疑的にならざるをえないのである。

ちなみに彼女たちは日本大使館前の通りを「平和通り」と改名させる積りらしい(写真右)。戦争(争い)とは、こうした美しい大義と共にやってくる。これは彼女たちにとって「平和」という大義の元に戦われる聖戦なのである。大義の下に日本人の「名誉と尊厳」が傷つけられている・・・日本の保守派の気持ちとしては、そんな所ではないか?

女性の演説は、性を前面に出す糾弾派に対抗する意味で有効ではあるだろう。この演説では、韓国・朝鮮人に対する侮蔑的表現は使われなかったようである。十年一日と書いたが、この点は進化と評価すべきだろう。いかに腹立たしかろうと、ヘイト・スピーチは絶対に国際社会に受け入れられない。これならば、日本人(保守派)の主張として、英語でも紹介できる。







たしかに、ソウルの日本大使館前で「慰安婦問題」デモがあるなら東京の韓国大使館前でも「慰安婦問題」デモがあってもいい。ただし、両者の言い分は真逆。