2012/08/17

米国務省「性奴隷」を公式用語に・・・の真相?

質問に答える国務省の報道官

一番ありそうな話だし、米国政府の基準は妥当である。慰安婦だって、特定のケースでは「セックスを強制された性奴隷」と呼ばれるのが適当な場合もあったろう。例えば、スマラン事件の被害者のようなケースだ。

「慰安婦」と「性的奴隷」の使用を継続 米国務省

【ワシントン=犬塚陽介】米国務省のヌランド報道官は16日の記者会見で、いわゆる「慰安婦」の呼び方について、国務省は「慰安婦」や「性的奴隷」などの言葉を「互換が可能な用語として使っており、(今後も)継続していく」と述べた。

国務省は2007年に公表した国別の人権報告書で「慰安婦」と「強制された性奴隷」の文言を併記したことがあり、状況に応じて用語を使い分ける方針を改めて確認した。「慰安婦」の用語をめぐっては、韓国の一部メディアが、より実態を反映する「強制された性奴隷」を使うようクリントン国務長官が国務省高官に指示したなどと報じていた。

ヌランド報道官は日韓などの関係国に対し、国務省が複数の呼び方を使っていることを明確にしており、「特段のミステリーは存在しない」と語った。

外交筋によると、米政府は状況に応じて「慰安婦」に関する用語を使い分けており、統一された呼び方は確認されていないという。

ただ、ヌランド報道官はクリントン長官が米韓外相会談の席で「性的奴隷」の言葉を使っているかとの質問には、非公開の場での発言には「言及しない」として確認を避けた。

玄葉光一郎外相は7月10日の参院予算委員会で、クリントン長官が「性的奴隷」と表現するよう指示したとの報道が事実なら「最も効果的な方法で『違いますよ』と申し上げる」と述べていた。

産経新聞 2012.8.17

このニュースは、韓国のメディアも報じている。やはり、議会はともかく、米国政府が日韓どちらか一方に肩入れするとは考え難い。これが真相だろう。

「慰安婦」と「性奴隷」を併用=米国務省

【ワシントン聯合ニュース】米国務省のヌーランド報道官は16日の定例会見で、旧日本軍に強制動員された女性に対し、「慰安婦(comfort women)」と「性奴隷(sex slaves)」の用語を併用する方針を明らかにした。韓国と日本政府に伝えたという。

クリントン国務長官が3月、韓国との外相会談で慰安婦を「強要された性奴隷(enforced sex slaves)」と表現。同名称を公式化する考えを示したことに関しては、「私的な長官間の対話については言及しない」と述べ、具体的な言及を避けた。

李明博(イ・ミョンバク)大統領の独島訪問で表面化した韓国と日本の外交問題について両国の立場に配慮したものとみられる

ヌーランド報道官は日本政府が独島問題を国際司法裁判所(ICJ)に提訴する方針を検討していることに関しては、「両同盟国がこの問題を解決することを望む」と述べ、原則的な立場を表明するにとどまった。